<英語>
問題の構成は昨年度と変わらなかった。
問2 単語のつづりを書く問題。(ウ)continueは、浮かばない受験生がいると推測される。
問3 空所補充。文章が修飾され文章が長いので、注意して取り組む必要があった。
問4 並べ替え。(ウ)は、have、watch、likeなど意味が複数ある語が選択肢の中にあり、混乱する。
問5 英作文。未来形とbe able toの組み合わせで疑問文。やや難しかったが、解答は導き出せる。
問6 図とグラフを使った読解。語数が増え、時間がかかる。(ウ)の内容に合うものを2つ選ぶ問題、ボリュームが増えたことによるバランスをとったのか、2つの組み合わせを選ぶ形式になった(問8の(ウ)も同様)。
問7 資料を使った読解。表を見ると混乱する場合もあるので、時間も見ながら冷静に読みたい。
問8 対話文読解。テーマが「防災」。語数も多い。時間がかかった受験生は多かったのではないか。(イ)の問題では、文章を読みながら地図を冷静に読み解かなければならず、負担が多かった。

他の都道府県の入試問題に触れるなど、幅広く英語力を鍛える必要を感じた。


<国語>
問題形式、配点は例年並み。
問1 漢字読み選択は、2問ほど難問があった。語彙力が問われた。文法問題は平易だった。短歌の鑑賞で、海の存在が分かりづらかった。
問2 古文。出典は江戸時代、寺子屋で教本として使われ、福沢諭吉もその価値を評した文。賢い母子の行為から陰徳陽報の教訓と結びつけられれば平易。
問3 小説読解。登場人物の切り替えや回想が入るため、普段文章を読み慣れていない受験生は苦戦したのではないか。
問4 論説文。テーマは人工知能(AI)。筆者の考えをまとめさせる問題が多かった。(オ)の記述は、一定の範囲から文章で書き抜くので、平易。
問5 資料の読み取り。文章や資料を俯瞰して、資料から記述する必要があった。文章から引用する問題ではなかったため、時間的余裕も含め、混乱した受験生が多かったのではないか。

普段から文章に親しみ、長い文にも読み慣れる必要がある。


<数学>
問1、2は例年通り。
問3 平面図形では補助線、方程式では従来と異なる考え方が必要でやや難化。
問4 関数。例年より計算が多く必要で、(ウ)は難問。
問5 確率。問題のルールを理解するのが難しかったのではないか。
問6 空間図形。(ア)(イ)は易しかったが…。
問7 証明は易しかったが、(イ)は設問のパターンが従来にはなかった形。

問6、問7の(ウ)は相似や三平方の定理を利用し、多くの計算を必要とする難問。
全体的にかなり難しくなっていた。


<理科>
前半の小問は、電気、化学変化、地震など計算が必要な問いもあったが、易しかったのではないか。
後半の大問も、浮力、化合、消化と基礎的な知識があれば難易度はそれほど高くない。
南中高度も公式が与えられていたので同様。


<社会>
記述問題が減ったが、全体としては難しい。
正確な知識を前提に、複数の知識を関連させて答えを出さなければならない。
単独の知識の暗記だけでは答えを出せなくなっている。

普段の学習では、教科書の熟読・理解と、解説が詳しく載っている問題集をよく読むこと。その際に、地図・年表・資料集でこまめに確認することが必要。また、割合についての理解と計算力は必須。

入試で点を取るためには、勉強時間を充分に確保したい。