小学生は月例テストです。
教室へ試験監督に入ると、子どもたちは試験開始ギリギリまで算数のノートを手放さずに睨みつけています。
002英数学院の小学生クラスは、子どもたち目線で言うと、高校受験が目標というより、「中学受験をしない」子たちです。

彼らが、常日頃から緊張感をもって授業に臨めるのは、毎月行われるこの「テスト」の影響が大きいと思います。

小4〜小6の生徒は、その月に習った単元を中心にしたテストを月末に行います。 年に12回です。

作成するほうも、採点するほうも、受けて頂く子どもたちも大変ですが、英数学院の小学生たちのモチベーション維持の源の一つであると思います。

学年で上位5名は掲示され、頑張った生徒にはおもしろ消しゴムや「フロンターレ」グッズなどの景品を贈呈します。

それだけではなく、テスト結果(塾内順位・偏差値等)が毎月ご家庭に郵送されます。

私どもにとっては、単元を理解できたかを把握する材料になる訳ですが、子どもたちにはそれ以上の意味があるようです。

「月に1度」の一大イベントです。試験前には、範囲や日程を予告致しますし、もはや意識しない子どもはいません。

学習内容ですが、教科書をはみ出したいのはやまやまなのですが(笑)、塾に通っているのに学校の成績が上がらないという保護者の皆様の期待は最低限裏切らないよう、
学校の教科書内容はきちんと指導させて頂きます。

しかし、贔屓目に見ても、英数学院の算数は難しいです…。私は4年生以上は担当していませんが、
試験直前までノートを必死に見ている気持ちが分かります(笑)。

しかしながら、英数学院のテストは、真面目に授業を受けている生徒は80点以上はとれるようになっています。

「試験」がモチベーション低下という逆効果にならない為です。

私たちが彼らに求めているのは、満点です。

満点は、年間に2,3回しか生まれません。テストは、生徒が「完結」しないよう巧妙に作られています。

子どもたちが目指しているのは。「満点」なのです。 近いようで届かない…。

テストの日は、国語・算数両方終了時点で帰宅して頂きます。月に一度のボーナスと思われるかも知れません。

しかし、早く帰りたいがため見直しをしない=点数が落ちると、子どもたち自身が一番理解しています。

回を重ねるにつれ、学年が上がるにつれ、皆時間ギリギリまで粘るようになります。時間との闘いも生まれます。こういう習性が、小学生の頃から自然と身につくようになります。

粘っただけ、果実が実る。

彼らに数年先の高校受験が如何に困難かを話すより先に、彼らはすでに実践しています。

「あの問題、解った?」 「全然解らなかったよ」
テスト終了後の子どもたちの会話は、難しかった問題についてです。

さりげなく耳に入るときが、我々のテスト作成冥利です。

次の授業では、間違えた問題のおさらいです。中学進学後、内申5をとらせてあげたいんです。その薫陶を行っております。

これが、受験がない小学生たちの躍動の「リズム」です。