中学に進学する際の部活動について、父兄の方ともよく話題に上るので、あくまでさまざまな生徒を見てきた個人的な見解を書きたいと思います。





特に、西中に進学する方は、勉強と部活の両立を危惧されています。





西中のいくつかのクラブは、全国レベルであり、そういった部は練習もハードで、体力が保たないうちは「帰ってきたらすぐ寝てしまう」という生活になってしまう可能性大です。






西中は、日本で一番人口が多い中学で、理由の一つとして越境入学する子が多いことが挙げられます。






その生徒たちの多くは、「強い部活に入り活躍したい」という理由です。チーム競技の場合、レギュラーになるのはとても難しいです。






ここからは、私個人の経験です。






私は小学生時代、剣道を習っていました。ただ、中学に入ったら「サッカーをやりたい」と思っていたのです。普通の中学です。






しかし、当時もサッカー部は人気で、サッカーは自信があったのですが(笑)、多くの同級生が入部するのを見て、剣道部に変えました。「レギュラーになる為」という理由なら、人気のない臭い競技でも我慢しました(笑)。






結果的には大正解でした。当時も前期選抜などなかったので、当然部活の実績は高校入試に反映されませんでしたが、それでも試合に出て活躍できることで、毎日が充実したものになったのです。






部活動の後、週に2回は道場で練習(2部練)。週2回は塾。大事なテストの時期は、プラス個人指導を苦手科目克服に充てましたが、






毎日変わらず家庭学習できたかといえば疑問ですが、部活・道場との両立は可能でした。






学校生活は、つらい時もあります。いじめ等で通いたくないという日もありました。






しかし、そんなときは、いつも自分を励ましていました。






「自分は、この学校で剣道なら誰にも負けない」と。






事実、いじめっ子で私に剣道で敵う相手はいなく(勉強でもいなかったと記憶していますが)、






部活での活躍は、いじめっ子たちにも聞こえてきたようで、少しはリスペクトもされたかも知れません(笑)。







ある日、友達が私の家に遊びに来たとき、部屋に掲げていた練習メニューを見て、仰天していました。






とにかくいろんな素振りや練習のメニューが○回とずらーっと並んでいたのです。腕立てやスクワットや縄跳びもありました。






これが勉強メニューだったら、もっと成績は上がっていたのでしょうが(笑)。






さて、その後の高校進学ですが、何を勘違いしたのか、剣道が一番強い学校を選んだのです。






道場の先生も「入ってもレギュラーにはなれない」と冷たく念を押されましたが、逆に「見返してやる」となりました。





しかし、上には上がいるのです。県内も、全国も…。






一応、3年間継続しましたが、「いくら練習してもレギュラーになれない」という環境は、私自身を屈折させました。






逆に「勉強を頑張ろう」と、割り切ることもできませんでした。すべてが悪循環です。不良の道にも進みかけました(笑)。





レギュラーが見えない練習は、きついだけの地獄でした。しかし、周りの目もあり、辞めることはできませんでした。部活内で友達もできましたし、人間関係も崩れるからです。






その時の同級生は今でも仲が良いですが。






以前も述べましたが、川崎市の中学校は、部活の引退が秋までと特殊であり、一部の優秀な子たちは「県選抜」などに選ばれ、12月くらいまで拘束される場合もあります。






今までは前期選抜で拾われましたが、来年度の入試からは、「部活実績入学」はありません。






高校で本当に全国を相手に戦いたいなら、私立の強豪校にスポーツ推薦で入るのが一番です(もちろん、そこでも過酷なレギュラー争いが待っていますが)。





私の経験上、スポーツ推薦で入ってきた子は、勉強しません(笑)。私も、正直なところ、彼らに巻き込まれました(笑)。





レギュラーの人数が決まっている競技は、学校によってはAチーム・Bチームなどで、できるだけ多くの子が公式戦に参加できるのが理想だと思いますが…。






好きで始めたクラブも、嫌いになる可能性は充分に考えられます。






実際、試合などで身につけた「勝負強さ」などは、入試にも役に立ちました。






参考になる部分だけ、ご承知置きください。