個人的に、一番難しい教科は理科だと思います。






2,3年前から、移行処置によって、生徒の皆さんはすでに「脱ゆとり」していますが、






学校の理科を教えている先生から聞きましたが、現在の時間数ではとてもじゃないが足りないそうです。






科学の進歩は著しく進んでいるので、私が学んでいた時代の「理科」とは別物ですね。






今年度からは、さらに、以下の内容が追加されます。






「熱の伝わり方」、「放射線の性質」、「プラスチックを区別する」






日本は、資源の少ない技術立国ですから、理科の幅広い学習は、時代の要請です。







また、昨年の未曾有の災害によって、知識の重要性は増し、日本中の意識ある子ども達が皆熱心に学んでいる状況です。






理科といっても、さまざまな分野がありますが、高齢化社会で需要が増すとみられる医療・福祉関係では、「生物」分野の学習は必須です。







これまで書いてきたことをまとめるとするならば、もう「文系」「理系」と分ける時代ではないのです。






特に理系教科においては、「才能」が重要と思われるかもしれませんが、数学はできても理科ができない子は多いです(笑)。






才能とは、実は「好きになること」のような気がします。それは出会いだったり、褒められた経験だったり、達成感を味わったり…。






好きになると、努力を惜しみませんから。今の子は、文系から理系にころっと変わる子、結構います。






昔のいわゆる「理系」は、得意の才能を武器に勝負し、自分の不得意分野(文系)に関しては我関せずという方が多かったと思いますが、






今、社会は、もっと柔軟な人材を求めているのではないでしょうか。






理系なのに、コミュニケーションができて、文章が上手な人がいたら…、こういう人、組織に欲しいと思いませんか?






個人的に「将来、絶対役に立たない教科」と思ってきた理科ですが、今はもっと勉強しておけばよかったと後悔しきりです。





尤も、私が教わった頃の理科の知識では、現代に太刀打ちするのは不可能ですが…。