昨日は、仕事の後、S先生と塾長と食事をしました。


(当然、私から誘うようなことはできません(笑))




受験生の皆さん、スイッチはそろそろ入りましたか?





S先生は、通称「あかねちゃん」といって、一応遠いような近いような親戚なのです!






話はだいぶ遡ります。この地域の中学生の多くは、多摩高校進学を目標としています(学区制も撤廃され、市外にもいい高校はたくさんあることは、いつも伝えていますが…)。






進学コースVクラスを開設したきっかけは、(もちろん、それまでも多摩高校へ進学した生徒は大勢いましたが)前期選抜で多摩高校へ入れさせてあげたいという理由もありました。






そこで、第1期のメンバーには英検を挑戦させました。






3級は取得して当然です。準2級を目指してもらったのです。






第1期のメンバーは皆、準2級に合格することができました。






しかし、前期選抜で多摩高校へ入ることは叶いませんでした(後期選抜で入学はできましたが、準2級は結局役に立ちませんでした)。






翌年、第2期のメンバーを募り、昨年の経験を生かし、彼らは早い段階で準2級を順調に取得できました。






しかし、「前期選抜で多摩高校に入らせてやりたい」という思いから、M君という生徒に目をつけたのです(笑)。






彼は、漢検2級、英検・数検準2級を早々に取得し、10月のスケジュールが空いていたのです。幸い、部活動も文化系で、放課後は他の子に比べれば時間がありました。






何より、素直で、吸収力が素晴らしく、彼なら不可能ではないと感じ、





「挑戦してみないか?」と英検2級チャレンジを促したのです。





当然、帰国子女でもありません。しかし、彼は受検に挑んでくれました!





しかし、高校卒業レベルの英語力をふだんのVクラスの授業で補うのはとうてい不可能。





そこで、あかねちゃんこと、S先生に個人指導で特訓をしてもらったのです。





勉強しているMr.Manabe





私も、最大限のフォローをしました。負担をかけてもいけません。しかし、彼は「多摩高校に入りたい」という強い気持ちと、努力で、なんと1次試験を合格してくれました!






問題は2次試験でした。英検は、1次と2次で合格しなければ、意味がありません。






私が面接官役となり、英語でさまざまな質問(社会的な問題となっている事象など)と受け答えを練習しました。






私が彼を見込んだのは、その純粋な目でした。面接といっても、相手は日本人です。M君は中学生でしたが、相手の心に響く何かを持っていたのです。





そして、遂に英検2級取得という偉業を成し遂げたのです!





資格は完璧。内申も多摩高受験レベルに達していました。先に述べた通り、面接は誰が相手だろうとおそらく人の心に響く人間性をもっています。部活も部長をしていました。





しかしながら、前期選抜での多摩高校合格はなりませんでした…(後期で合格しましたが)。





彼から不合格を知らされたとき、にわかに信じられませんでした。と同時に、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。





その時から、「果たして前期選抜で合格することに拘ることは意味があるのだろうか」と自問自答し、Vクラスの在り方を見つめ直すきっかけになったのです。






Mくんが成し遂げたことはもちろん快挙ですが、S先生も伝説の講師です(笑)。






私も当時は若かったので、今再び同じ事はできないかもしれません。






しかし、前期・後期選抜制度に対しては、そのとき懐疑的な気持ちになったことは確かです。







さて、平成24年2月1日。第7期Vクラス生のMさんが、前期選抜で多摩高校に合格しました!






おめでとう!






もし、前期で不合格だったら、別の高校を受験すると言っていたので(多摩高校は独自入試なので)、そういう意味では本当に良かったです。






第1期や第2期のメンバーたちと同じことはしていません。授業内容も、負担になるような難しいことはなるべく指導しないよう心がけました。






彼女も、生徒会活動をしたり、資格取得にもどん欲でしたが、それは決して意中の高校に進学するためにやったのではなく、自身の向上のための、おそらく自発的な行動だったのでしょう。






その謙虚な姿が、高校側の心を動かしたのかもしれないし、塾以外での家庭学習など地道な努力の成果が実った結果かもしれません。






私の学生時代とは異なり、学歴社会はすでに崩壊しています。一流とよばれる大学に入っても、(不況の影響もあり)希望するところで就職できない人もいます。






学ぶこととは、あくまでも人間学を身につける一つの手段に過ぎないと改めて感じ、新たな入試制度に挑む第8期生たちには、また違ったアプローチで指導していこうと思っています。






何も知らずにS先生に教わっている皆さん、彼女はすごいんですよ





と、プレッシャーをかけてみたりして(笑)。